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講義名 音と光の環境計画
(副題)
開講責任部署 デジタルハリウッド大学デジタルコミュニケーション学部デジタルコンテンツ学科
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2.00 時間 0
代表曜日 火曜日 代表時限 3限
科目分類名
科目分野名
年次
必修/選択

担当教員
職種氏名所属
教授◎ 関口克明教員

学習目標(到達目標)  プレゼンテーション等に際して、より創造力豊かにリアリティーのある空間表現ができるようになることを目的としている。そのために必要な工学的な基礎事項を、総合的に理解することにより応用力が身に着くことを期待している。
 授業においては、室内空間の音や光・色に対する物理的な量と心理的な印象を結び付けながら、適切な事例を通して検証を試み、新たな空間の創造に結びつけられるように構成している。

授業概要(教育目的) 視覚や聴覚における物理的な刺激の大きさと、心理的な感覚の大きさの基本的な法則を理解し、日常的な生活環境の的確な評価ができるようになる。 ”音”環境については、①基本評価量としてのデシベルを理解し、簡単な計算ができる。②室内や屋外における音の伝搬と音のレベルが予測できる。③空間の形態や仕上材料から室内の響きの量や音圧レベルの予測ができる。
 ”光”環境については、①光・色彩の物理的な解釈と基本量を理解できる。②窓開口(昼光)や照明器具(人工光源)の配置と空間構成を関連づけて空間の明るさを予測・イメージできる。③光源色・物体色の特性を踏まえて色彩体系を理解すると共に、④色覚のハンディキャップ者に対して、色彩・照明計画で配慮すべき点が理解できる。
授業内容(キーワード/スキルとそのレベル) 1. この授業を通じて習得するキーワード
・デシベル尺度とデシベル計算
・吸音材と残響計画
・音の伝播と遮蔽効果
・光とは、光源色と物体色
・色覚の多様性と色彩のバリアフリー
・人工光源と演色性
・採光・照明計画と照度分布

2. この授業を通じて磨かれるスキルとそのレベル
・室内音響設計     初級程度
・室内採光・照明計画  初級程度
授業計画表
音の光の環境計画  
時限担当教員各回タイトル内容
第1回3限関口克明1. 刺激と感覚①授業の内容と進め方および本講座の総合的な主旨を確認する。  
②”刺激と感覚”の基本的な関係について(Weber-Fechnerの法則について、その概要を理解し、それが空間デザインにも密接に関係づけられていることを理解する)
第2回3限関口克明2.音の感覚とデシベル尺度①音の種類と特徴を知る
②聴覚の生理について理解する、 
③音の大きさとデシベル尺度(音の刺激の変化を対数で定量化して音の大きさを評価する)  
④音の大きさの計算を試みる(図表によるデシベル値合成の近似計算)
第3回3限関口克明3.音の大きさ①音の特性を理解する(波形とスペクトル)、    
②騒音の評価(音のエネルギーと音の大きさの感覚が周波数により異なる:聴感補正特性[A特性])、    
③騒音レベルの算出(環境騒音における騒音レベルの計算と許容レベルの理解)
第4回3限関口克明4.音の伝わり方①音源の形態(点音源、線音源、面音源)と音の距離減衰の傾向、    
②屋外における音の減衰(障壁[塀]による音の減衰)、 
③室内における音の減衰(境界面(壁面)の反射と吸収の影響、室定数)
第5回3限関口克明5.音の響きと残響時間①室内空間の響きについて、
②室内の吸音力と平均音圧レベル(吸音率、吸音力)、
③残響時間の定義と予測(残響時間の予測式、空間の用途と最適残響時間)
第6回3限関口克明6.建築材料の音響特性①吸音材料について、 
②吸音機構と吸音特性(表面仕上げ材と背後仕様による分類:・多孔質材吸音構造、・板張り構造、・孔あき板構造、・他)、 
③吸音材と残響時間
第7回3限関口克明7.遮音および響きの計画①音響材料の透過率と透過損失(質量則、総合透過損失)、 
②音響技術の話題、  
③音響材料と残響計画の進め方(グループ作業)等々
第8回3限関口克明8.室内音響計画とシミュレーション技術①オーディトリウムにおける音響計画(音の好ましさと室形態)、 
②シミュレーション技術による音の視覚化(縮尺音響模型実験、コンピュータシミュレーション技術の現状)、 
③残響計画の演習
第9回3限関口克明9.光と色彩の基礎①光とは(電磁波と可視光、黒体放射と太陽の放射スペクトル)、
②視覚の生理と色の感覚、
③色覚の成立(三原色説・反対色説)、
④三刺激値によるXYZ表色系、
⑤xy色度図、均等色空間
第10回3限関口克明10.色彩の心理と配色①色彩の表示(混色系、顕色系、マンセル、PCCS)、
②様々な色知覚(錯視・対比と同化)、 
③色彩の心理と配色(配色と調和、配色技法)、 
第11回3限関口克明11.視認性と色彩のバリアフリー①色覚の多様性と色覚障害、 
②先天的な色覚障害と色彩混同線、 
③高齢化に伴う後天的色覚障害と黄変化、 
④ピクトグラムの配置と照明による影響等、色彩計画に配慮すべき事柄の学習
第12回3限関口克明12.光の基本量と空間の明るさ①光の基本量(光束、光度、輝度、照度)ほか、 
②室内空間における明るさ感の評価(光環境に対するアンケートから[照度・輝度分布、ベクトル・スカラー比])、 
③窓開口の配置と室内の明るさ感の評価
第13回3限関口克明13.窓開口と彩光計画 ①建築計画の事例から見る彩光計画の多様性(ブリーズソレイユ、天窓の利用)、
②立体角投射率(昼光率)と窓開口からの光、 
③彩光計画の検討
第14回3限関口克明14.明視の条件と照明①明視の4条件と照明  
②人工光源の種類と発光色の特徴[白熱電球、蛍光灯、高輝度ランプ、LED、その他 ]、
③発光効率、分光スペクトルと光源の演色性 
第15回3限関口克明15.採光と照明計画①初期光束補正と省エネルギー、 
②照明パターン(全体照明、局所照明、タスク・アンビエント照明、 
③採光と照明光のバランス(PSALI)、 
④照度計算
授業形式 自然科学系の講座であり、知識の定着も基本の課題である。そのため講義ごとに、事前に資料を配信し学習した状態で授業に臨む。 毎回、学習効果を確認するために簡単なレポートや演習を行い、必要に応じてグループワークで課題に取り組む。
成績評価方法・基準 レポート 60 %(演習+課題評価を含む)
期末試験 40 %(筆記試験)
テキスト(教科書) 教科書は特にない。
必要な資料は適時配布する。
参考文献 音関係:
・建築音響と騒音防止計画、木村翔著、彰国社
・建築の音響設計、永田穂著、オーム社
光関係:
・建築光環境・視環境、平手小太郎著、数理工学社
期末試験の内容(提出方法・実施日) [本試験]の実施
 (試験方法)
 ・“音”については課題提出、“光/色”については筆記試験を実施する。
 (課題提出:音[第2回~第8回])
 ・提出条件:期間中の演習出席率70%以上を目安とする。
 ・課題締切日:11月21日(火)、3時限目
 ・課題内容:”空間(室内)の残響計画”について指定用紙(配布)により提出
 (筆記試験:光/色[第9回~第15回])
 ・受験条件:期間中の演習出席率70%以上を目安とする。
 ・試験実施日:1月23日(火)、3時限目
 ・試験内容:範囲は“光/色”とする(1時間)
 ・持込物の制限:学生証および筆記具のみ持込可

[追試験]の実施
 ・演習出席率に関する客観的条件が満たされた場合に筆記試験を実施する
 ・試験実施日:未定
 ・試験内容、持込物の制限については[本試験]に準ずる

[再試験]の実施
 ・出席率に関する客観的条件が満たされた場合に筆記試験を実施する
 ・試験実施日:未定
 ・試験内容:範囲は“音・光/色”とする(1時間)
 ・持込物の制限については[本試験]に準ずる
履修条件および学生へのメッセージ ・身近な日常の空間も、工学的な視点から改めて空間を見直す心掛けを持って臨むと、新たな興味と発想が沸いてくるものである!!!
 なお、簡単なプログラム(Excelマクロ程度の数値計算)処理ができる能力・環境があれば良い。