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講義名 イスラーム史
(副題)
開講責任部署 デジタルハリウッド大学デジタルコミュニケーション学部デジタルコンテンツ学科
講義開講時期 2 Q 講義区分 講義
基準単位数 1.00 時間 0
代表曜日 月曜日 代表時限 2限
科目分類名 教養
科目分野名 知の源泉/歴史学
年次 2~4
必修/選択 選択必修

担当教員
職種氏名所属
非常勤講師◎ 岩本 佳子教員

学習目標(到達目標) 私語や途中退出、講義と関係ない用途での電子機器の使用など、周囲に迷惑となる行為は減点対象とします。
授業中の指定時間内や授業後の質問は歓迎します。毎回、デジキャンを通じて質問・意見・感想等を記すなど、双方向的な講義の構築に向けた講義へ積極的に参加してください。
なお、高等学校の「世界史」の授業で「中東・イスラーム地域」の歴史を学んでいないもしくは学んだが知識に自信がないか学んでいない方も、講義の予習と復習をしっかり行えば理解できるように講義を進めていきます。
授業概要(教育目的) 世界人口約70億人のうち約15億人、世界の5人に1人はイスラム教/イスラーム(以下、イスラーム)を信仰する人びとであるといわれています。日本でも、仕事や留学、観光旅行などで滞在するイスラーム教徒/ムスリム(以下、ムスリム)を見かけることが増え、「ハラール食品」という言葉を聞く機会も増えてきました。ところが、イスラームについての知識や理解はまだ十分と言えない状況にあるかと思います。
本講義では、国際的視野に基づくコミュニケーションの進展およびクリエイティヴィティの発揮にとって役立つよう、イスラームが誕生した7世紀から現代までの「中東・イスラーム地域」の歴史を概観します。また、イスラームの教義や戒律などの基礎知識を解説した上で、ムスリムが住む国ぐにが抱える問題や、その多彩な魅力を紹介します。
授業内容(キーワード/スキルとそのレベル) 宗教
歴史
イスラーム
中東
オスマン朝
ハラールビジネス
観光
コンテンツビジネス
授業計画表
 
各回タイトル内容
第1回授業のねらいと進め方本講義を受講するにあたっての注意点、前提となる知識を教示します。
第2回イスラームの誕生:アニメ映画「Muhammad: The Last Prophet」を題材にイスラームの成立期の歴史を2002年に米国で作成されたアニメ映画「ムハンマド:最後の預言者」を題材に、イスラーム成立期の歴史が持つ意義や現在の「中東・イスラーム地域」における影響も含めて解説します。
第3回イスラームの規範・法(シャリーア):イスラーム教徒はハラール認証付の食品しか食べないのか?昨今、耳にするようになった「ハラール食品」を切り口に、イスラーム法とも呼ばれるシャリーアの歴史的な成立過程と多様なその実態を紹介します。
第4回スーフィズムとサラフィー主義:イスラームで絵や音楽は禁止なのか?テロ組織ISが支配地域で歌舞音曲を禁止したことをニュースで耳にした人もいるはずです。その一方で、メヴレヴィー教団の旋舞や中東の民俗音楽のように、「中東・イスラーム地域」」の伝統文化に歌舞音曲があることもよく知られています。どうして歌舞音曲に対して両極端な態度が取られるのかを、スーフィズムとサラフィーズムから学んでみましょう。
第5回イスラーム世界の支配者:カリフ、スルタン、ハン、パーディシャー「イスラーム世界」の支配者は当初は「カリフ」と呼ばれていました。しかし、歴史の中でカリフ以外にも様々な支配者が登場し、ついにはカリフ不在の時代「中東・イスラーム地域」」は迎えることになります。支配者の称号から、「中東・イスラーム地域」のたどった歴史を読み解きます。
第6回オスマン朝の歴史と長い「オスマン朝以後」日本の歴史で言えば鎌倉時代から大正時代まで、最盛期にはヨーロッパ・アジア・アフリカを支配したオスマン朝/オスマン帝国(1300頃-1922)の歴史と、オスマン朝の歴史が現在の中東地域にも影響を及ぼしており、現在の世界情勢にも間接的に影響を与えていることを学びます。
第7回現代の中東・イスラーム地域:どうして内戦が続くのか?「内戦」や「テロ」を、宗派対立を離れて「モザイクのような多様な人間集団」、「公権力の分配とそれに対する異議申立」、「区別を生み出すために利用される民族・宗教」という点から見直してみましょう。
第8回日本とイスラーム・イスラームとジェンダー遠くに見えて意外と近くにある「中東・イスラーム地域」と日本との関わり、「イスラム教徒の女性にスカーフを脱がせることは「男女差別」からの解放」なのか?」といったテーマについて考えてみましょう。
第9回試験7時限に実施するので注意
成績評価方法・基準 期末の筆記もしくはレポート試験(70%)と平常点(授業内小テスト、デジキャンでの授業参加、質問等)(30%)に基づいて総合的に評価します。
筆記試験の場合は、授業内で紙もしくは電子データの形式で配布したレジュメの持ち込みを認めます。
テキスト(教科書) 教科書は使用しません。毎回の授業でレジュメおよび資料を配付します。
参考文献 講義の参考資料として、以下の文献を提示します。
 大塚和夫他編『岩波イスラーム辞典』岩波書店、2002年。
 新井政美『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』青土社、2009年。
 小杉泰・江川ひかり編『イスラーム:社会生活・思想・歴史』新曜社、2006年。
 佐藤次高編『西アジア史Ⅰ:アラブ』山川出版社、2002年。
 佐藤次高編『イスラームの歴史1:イスラームの創始と展開』山川出版社、2010年。
 鈴木董『オスマン帝国:イスラム世界の「柔らかい専制」』講談社、1992年。
 永田雄三編『西アジア史Ⅱ:イラン・トルコ』山川出版社、2002年。
 永田雄三・羽田正『成熟のイスラーム社会』中央公論社、1998年。
 林佳世子『オスマン帝国500年の平和』講談社、2008年。
この他、講義の際に適宜、参考資料を提示します。
期末試験の内容(提出方法・実施日) 期末試験またはレポートを課します。試験は講義の最終週(クォーター最終の第9週)の7時限に行います。レポートの場合は同じく最終週の授業内で提出してもらいます。
履修条件および学生へのメッセージ 受講者が「中東・イスラーム地域」の歴史とイスラームの教義に関する基礎的な知識を習得し、理解を深めることを、本講義の達成目標とします。
本講義で特に焦点をあてるオスマン朝は、一般には「ヨーロッパ」に分類されるバルカン半島や現在はいくつもの国に分かれている中東・アラブ地域を数百年にわたって支配していました。また、19世紀のオスマン朝で行われた諸改革は、幕末から明治にかけての日本における近代化改革と多くの点で似ています。さらに、イスラームやその歴史に関する体系的な知見は、歴史や宗教の理解に資するだけでなく、現代の国際情勢や、国際化が進むこれからの日本に世界的に展開されるコンテンツビジネスの行く末を理解しようとする際にも役立つでしょう。

※注意
初回授業9/25(月)は休講となります。
補講は11/20(月)2限となります。
試験は11/20(月)7限となります。